表紙の話 2024年12月 (湘南山辰)              

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※冬将軍が到来、典型的な冬型の気圧配置です。長寿寺
 
北陸や北日本は冬到来、雪が降りしきっているようです。ついこの間まで夏日だと騒いでいたのですが秋はあっという間に飛び去って真冬となりにけりでしょうか。喜んでいるのはスキー場だけのような、これで北国のスキー場はオープン出来るようです。
 コロナ禍前までは冬山への準備やその訓練とそわそわする時期でしたが、今はその雪山を見るのにどこへ出かけようかと思うだけです。関東の紅葉も遅くなりまして鎌倉辺りが今丁度見頃のような、数日前にその紅葉見物と忘年会兼ねて鎌倉へ仲間とぶらりでした。
 今月の表紙写真は昨年の同じ時期の鎌倉は長寿寺の観音堂を。期間限定で公開している長寿寺、さすがに人気があって混みあいます。もちろん平日の開門と同時に拝観でした。

今月の本は 「龍を見た男」藤沢周平龍と
 日経日曜版で藤沢周平の特集があったのがきっかけで興味を持ち始めて藤沢周平の本を探し購入したのが「喜多川歌麿女絵草紙」、歌麿の浮世絵は大好きでしたので即購入でした。今まで何で読んでなかったのかと思うほどはまりました。それで藤沢周平の生まれ故郷の鶴岡に2010年にできた文学記念館を知って、羽黒山詣でを兼ねて出かけました。その時に購入したのがこの「龍を見た男」の文庫本。帰りの新幹線で読みふけって一気に完読と。記念館
 この主人公である漁師源四朗の舞台がその時宿った湯野浜温泉辺り、その遭難しかけた海を宿から朝眺めたのです、知らずに。
             (鶴岡の藤沢周平記念館 →)
 源四朗はその海で遭難する前に妻に誘われて詣でたのが善宝寺、広く全国の漁師に信仰されている有名なお寺。(湯野浜温泉からは山の裏手に)そこで得体の知れないのをお寺の池の中に感じて恐れおののいてお寺を後に。その幾日も経たないある日、いつもの漁に出て慣れた海に安心仕切って漁をしていたのが浜へ帰ろうかというところで深い霧に包まれ遭難、生まれて初めて神様仏様と念じてそのお寺で見たような龍に助けられたのでした。
 この本を先に読んでいれば善宝寺を必ず訪ねたことでしょう。次の辰年、2036年に同じように羽黒神社詣でてその帰りに寄ってみようかと思いました。他に短編が幾つかどれも面白き、「帰ってきた女」「おつぎ」「逃走」などありましたが省略。

ポスター 藤沢周平
(藤沢周平記念館のポスター) (執筆中の藤沢周平、ネットから)

 藤沢周平の名は知っていましたがその著作本を購入したことはなく、接したこともありませんでした。あの山田監督が惚れ込んで幾つか映画化した、「たそがれ清兵衛」や「武士の1分」など見ていましたが原作を読もうと思ったことはなく、それで生前中はまったく知らずの。今2冊の文庫本に接しただけですがその記念館などに出かけるほど気に入ったのは開高健や泉鏡花くらいでしょうか。

藤沢周平は1927年12月鶴岡で生まれ、1997年1月26日に死去、69歳でした。

山と渓谷12月号 今月号は駅から歩ける山特集。山渓12月号
巻頭にヒマラヤの雄大な写真が、日本山岳写真協会会員の鈴木菊雄氏のマナスルの貌。さすがはベテラン、迫力ある写真を楽しめました。

 駅からハイキング100と、関東の山はほとんど訪ねていますが、マイカーもなしに関東以外の低山の歩ける山は費用の面でももう行けません。この本で机上ハイクでしょうか。

 連載の「角幡唯介のあの山登れば」が最終回は残念な。「凪の人…山野井妙子」は最も油に乗っていた時期、凍傷で指を失いながらも遠藤由加と組んで望んだチョ・オユー南西壁の登攀のを。本になれば是非とも購入せねばと思いました。「ふたたび山へ」や「黒部源流山小屋料理人」毎回ほのぼのと心癒される連載です。

14座登頂 あの山登れば
(ヒマラヤ14座登頂の) (やまとけいこの) (最終回と)
(2024年夏のトランスジャパンアルプスレース特集)

 今月のニュースで石川直樹さんと渡邊直子さんのヒマラヤ8000m峰14座登頂の記録も素晴らしき。今は行列ができるほどのエベレストですし、ツアーで14座登頂も気軽になったとは言え、世界で数十人だけしかいない記録、それを日本人男女二人がと拍手です。

 もう一つの面白き山岳レース。トレランがはやっていますがその日本最高峰の。親不知海岸から日本アルプスを縦走して、静岡の大浜海岸まで8日間以内でと2年毎のレース。その今夏開催の特集も面白きと。優勝したのは連覇の土井陵さん。

酒大山

今月の山辰号 先月と同じで省略。

 

今月の酒は 「特別純米酒 大山」
さらりとした口当たりで、穏やかな香りが適度な旨味・甘味と一体になり、口中に広がります。バランスよく飲み飽きない味わいは、幅広い料理を引き立てる食中酒としておすすめ。と宣伝しています。
 アルコール度数15度、精米歩合60%。1441円。山形駅で購入。
   鶴岡市大山 加藤喜八郎酒造株式会社 
 丹沢の大山でなく鶴岡の名酒大山を冷やで軽く一杯ずつ晩酌で、まろやかでおいしくいただきました。

    ニッポン放送・三宅裕司のサンデーヒットパラダイス聴きながら。
        天気晴れ、気温19.7℃、湿度44%。
         令和6年12月7日AM 湘南山辰