№20-1 聖山＆上田城、小諸懐古園など初夏ぶらり　(5/13~5/14)　＜ｐ１＞

　3時45分の目覚ましで起きて、一頻り山の準備。朝食後ネット調べなどパソコンも少々。余裕もって早めに出発。生憎曇り空だった。行き先はまだはっきり決めてなかったがなるべく西の方がよいと東京から新幹線はかがやきに乗って長野駅へと決めた。東海道線一番の上り電車はいつものようにグリーン車で快適、煩わしきことなし。新橋で一旦グリーン車でて車両を換えるのも同じく。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(聖山の地図 →)

　東京駅では北陸新幹線の売り場が見あたらずで東海道新幹線の窓口で購入。2座席側の窓際は取れずで３連席の窓際と。
やはり右側はよくなく東京砂漠を見るだけ。相席には大宮からお腹の太ったサラリーマンが乗ってきたが一座席空いているので窮屈感無し。次はもう長野駅である。

(かがやき501号)	(上野駅を過ぎて旅立ちの一杯)
(送電鉄塔群見ゆ)	(高崎辺りの車窓)

　高崎過ぎれば山も見えて車窓は良くなるもトンネルが多し。軽井沢は生憎曇っていた。晴れ上がってくると確信して長野駅に着く。予定通り聖山へと特急しなの号名古屋行きに乗り換える。自由席車両に戸惑ったが座れた。次の篠ノ井駅で窓際の客が降りたのはラッキー、ゆったりとなり晴れ上がってきた車窓見ながら快適に。でも直ぐ聖高原駅だった。

(篠ノ井線車窓、水引始まって)	(聖高原駅着 8:13)
(聖高原駅から北アルプス見ゆ →) (ホームに観音菩薩が) .　　　(JR篠ノ井線聖高原駅 →)

　見覚えのあるホームの観音像にその先にある北アルプスの白銀を撮って満足。駅前のタクシーは生憎出はらって電話したら10分くらいは待つと。それで駅周りをぶらり、冠着山を眺めたり、直ぐ傍にあった明治神社など拝観。

(駅の看板)	(駅傍の明治神社)
(駅前通り）	(冠着山見ゆ)

　来たタクシーの運ちゃんは年輩者、話し好きだったのであっという間に山へ。別荘地の彫刻家のことも知っていた。その宮田彫刻家の作業場を過ぎて登山口に着いた。彫刻家の仕事場の少し上だった。

(登山口までタクシー利用)	(登山口で)	(ハシリドコロ咲いて)
(ヤマブキ)	(ワラビ？)	(カワラタケ)
(若草)	(ヒトリシズカ)	(イチリンソウ)

　ウグイスなどが囀る細道をしばし登っていく。もちろん人影はまだ無し。山道に入り足元の草花も愛でながら。ヤマブキやスミレ、ハシリドコロもちょこちょこ咲き始めていた。ヒトリシズカもかたまりであちこちと。樹木は新緑始まって薄緑、山桜も咲いていた。木立越しに聖山の電波塔も見えてきた。

	(← 途中から聖山見上げて) (上部にはネマガリタケが) (← 山桜咲いて)　　　　　　　　.

(スミレ)	（チゴユリ）	（ヤマリンドウ）

　ひと登りで聖峠、その先の竹藪の細道で嬉しいことにネマガリダケが目についてきた。もちろんつまんでかじる。予定してなかったので一年振りの味や嬉しき。日差しは強くなるも雑木林の中、木漏れ日は涼しくツツドリの鼓やウグイスなどの囀り耳に。

(東方面展望、遥かに八ヶ岳も →) (稜線の落葉高木) (眼下に麻績村の田園 →)

　聖峠からひと登りすればなだらかな尾根少々歩いてまだ記憶新しき聖山、３度目は雪無し初夏の登頂だった。先客は年輩の二人連れ、挨拶交わしただけだったが二人はおかまいなしにはしゃいでいた。それよりも北アルプス後立山連峰がずらりと展望、霞んで今一つも晴れ上がって気持ち良き山頂だった。一頻り写真撮りまくる。　　(前回の聖山へ)

(聖山の北アルプス大展望)	（白馬三山）
(五龍岳)	（鹿島槍ヶ岳）
（爺ヶ岳）	(蓮華岳と北葛岳)
(大天井岳)	（北アルプス奥地裏銀座方面の山巓）
(大滝山)	(聖山山頂 1447m)
	(← 北アルプス大展望に乾杯)　 　(↑ 絶景眺めながら小宴、 ← しめはラーメンといつもの)

　すぐ男性がやって来たので幾分気も紛れて山頂の一角にシートを敷いて落ち着いた。直ぐ近くで二人連れのたわいない話も気にせず缶ビールを開けて乾杯だった。いつもの竹輪カッパなどで、缶ビール飲み干せば、お湯湧かしてのジャックダニエルのお湯割りも少々。一人二人と山頂にやって来ていたが、さっきの二人がいつの間にか去って静かになっていた。後は単独行者ばかりで挨拶されれば返すだけ。定番のラーメン食べればおしまいと。

(三角点ある山頂も電波塔は不粋)	(霞むも四方の展望は悪くなし)

　片付ける頃には一人残っているだけだった。東に八ヶ岳らしきもの、西には頸城連山が微かに見えるも写真にはならず、残念ながら槍穂高確認出来なかった。鹿島槍、五龍、白馬三山を撮るだけ。
　また同じ道を下ってゆく。途中登りと違うコースをとれば見覚えのある東屋もあったが休むことなし。数人とすれ違いながら聖峠に下った。もう鼻歌交じり、野鳥も静かになっていたが野花は愛でられた。

.　　　　(東展望し麻績村俯瞰 →) (ブナか、存在感あり) .　　　(雑木林に良き東屋が →)

(ヤマリンドウ)	(スミレ)	(ハイカー二人と)

.　　　　　(新緑の道を下る →) (見上げれば新緑が ↑　→)

　登山口に下ればあの板金屋の彫刻を見るだけ。音がしてないので留守のような、前回時にあった芸術家はまだ健在のようだ。入口の味のあるドアの彫刻を見て満足してそのまま車道を下った。どこかでタクシーを呼ぼうと思いつつ。でもタクシーを呼ぶような場所に中々、家には名刹見えなかったり地名も定かでなく、特徴の有る場所なし。

(池田宗広彫刻家のアトリエ)	（その入口にお出迎えの彫刻が）

　少し下り曲がったところに素敵な景が広がっていた。新緑の山に畑地が広がり数軒が散在、絵になる景だった。その先にため池のようなのや送電鉄塔もあったが。やはり呼ぶには曖昧だった。

(聖高原初夏の景)	（向かいに四阿屋山が）

　その送電鉄塔は近寄れて結界を撮ったりといつもの。中信北信線第128番とあった。154KVであろうが中部電力なので60Hzか、聖山の尾根を越えて東に延びていた。道行きの少し離れたところに次のが見えていたが見に行くほど近くなく止した。

	(← 送電線が聖高原越えて)　　. (中部電力の中信北信線鉄塔128) (← その送電線鉄塔の結界)　　　.

.　　　(西麻績から冠着山望む →) (朽ちゆくままの灯籠が) .　　　　　　(西麻績公民館 →)

　こんもりした林に入れば祠や古き石灯籠が見えたが廃れた神社のような。その先に集落が広がって坊平とあった。近くに西麻績公民館が見えてここならタクシーを呼べるとザックを降ろす。携帯で電話、朝手配したときと同じ女性らしい声が聞こえてすんなり頼めた。15分くらいはかかりそうなので周りを少々ブラリして待つ。よく見ればバス停らしきのがあってその時刻表に火木だけ数便、丁度火曜で13時のがあったがもう遅し。でもそのバスを見ることはなかった。集落の先に冠着山が見えていた。

(JR篠ノ井線の)	(松本行き電車を見送って)

　来たタクシーは年輩者だったが朝と違う人で話は進まず、それに案外に駅は近かった。聖高原駅に着いて時刻表見れば上りも下りも同じくらいの時刻にあったが30分以上あったのでコンビニのあるところを駅舎の年輩女性に聞いて、缶ビール購入に往復。さて、松本へ出ようか長野に戻るかと思案しながら缶ビールを飲んだ。

(篠ノ井線電車長野行きに)	(おばすて駅で)

　やはり温泉のある上田にと長野行きに決めた。その行動に駅舎の年輩女性は苦笑いしながら見ていた。松本行きを見送って長野行きに乗る。空いてゆったり、鈍行の篠ノ井線で車窓も楽しめた。姥捨駅では例のスイッチバックで少々時間が。泊まるところがあればここでもと思うだけ、善光寺平が広がっていた。解っていれば篠ノ井駅で降りれば上田へいけたのだったがそのまま長野駅へ。

(長野からあさま号で)	(JR上田駅)

　長野駅からは新幹線と贅沢に、上田駅も馴染みとなった。観光案内所で今宵の宿だったが、個々の宿は案内してませんと生憎、パンフレット差し出し自分で手配してくださいと。食事できそうな宿に2、3軒電話するも生憎満室ですには直ぐ電話を切った。聞いていた案内の女性がここは食事できるかもしれないですよと桂旅館を教えてくれたので渡りに船と電話すれば二つ返事でその宿を取れて一安心。

(駅前の大水車・平成15年築)	(みすず飴本舗飯島店・文化財・1924年築)

（駅前広場に中国友好の石刻獅子像）		(真田十勇姿・穴山小助像)

　パンフレット持ってその通りへと向かった。ちゃんと見ないので通り過ぎて引き返しながら右の路地を見れば宿の名が見えた。桂旅館と、町家に引っ込んだ小さな旅館だった。ツツジが咲く玄関先、２階屋だった。玄関開けて声をかけたがしばらく返事はなかった。何度目かで奧から返事しながら出てきた。直ぐ通じて２階の部屋に通されたのじゃなく狭い階段をその部屋へ一人で上がって行く。がっかりはもうとっく、古い襖のようなので仕切ってある部屋、もちろん鍵などなし。まあいいかと、直ぐカメラとウェストバックだけで階下に降りて城見物と出ていく。

(今宵の宿)	(その２階から屋根の布団干しを)

　夕食は１８時半でそれまでぶら散策。教えられたがいつものことでちゃんと聞いてなく、突き当たったところが城の堀や塀みたいだったのこ近いなと思ったが、藩屋敷跡を高校にしていただけ。それに右へ行くところを左に向かったので随分遠回りしての上田城見物だった。広い駐車場の右手に櫓が見えた。

(藩邸跡の県立上田高校)	(上田城西櫓)

　入口はどっちだと通りがかった女性に聞けばその先の階段からも上がれますと。その急な階段を上がったところが西櫓だった。本丸西虎口から入城。黄昏時で薄暗く見物客はもう少なかった。

(西櫓)	(上田城本丸西虎口)	(戊辰の役従軍記念碑)
(真田神宮の狛犬・昭和7年奉納)		(拝殿の神額)

	（← 真田の赤備え兜）　　　　　. (二の丸橋から退場) (← 上田城東虎口櫓門)　　　　.

　回り込んだところが鳥居のある真田神社、狛犬を見て拝殿に拝礼。背後の西櫓も見物した。戻って真田の赤兜を見て東虎口から出る。真田自慢の石垣はりっぱ。広い城址公園を抜けて二の丸通りへと出た。左手に太郎山が見えた。

	(← 太郎山見ゆ)　　　　　　　. (上田新参町教会・昭和10年築) (← 旧上田図書館・1913年・文化財)

　宿への道は不案内もこっちだと向かえば大手通り、古き建物や市役所を見て行けば上田高校の通りへ出た。その門前を左に行けば宿と迷わず。

　部屋に戻って風呂と、浴衣に着替えて階下の風呂へだったが、少し大きな家族風呂にはがっかり、ただ入るだけと。出入りのガラス戸にはヒビがあったり、石けんは普通では捨てるような薄っペラのが、シャンプーは解ったが後幾つかあるも目も悪いのでどれがボディ用か知らず。ぬるぬるするのをタオルにつけて体を洗った。湯船は我が家のより大きく幾分ゆったりでほっと。

(今宵の部屋)	(食堂で夕食)

　部屋に戻って１８時半と食堂に行く。声をかけても返事がないのは同じ、何度目かで奧から出てきて世話をしてくれた。客は他にいたのでほっと。部屋を仕切った隣に直ぐ数人が入ってきていた。ビールを頼めば大瓶にはびっくりももう仕方なしと。同じ部屋のテーブルに３人組もやって来たが浴衣でなく普段着だった。仕切ってある隣の数人と傍らの３人組の話し声聞きながらビールを飲んだ。料理はまずまずだったが揚げ豆腐に載せられていた味付けが右手の浴衣の袖口について汚れてしまった。まくるだけだったががっかり、賄いさんに言えば換えますよと言われたが我慢。ついでに燗酒も２合頼んだ。つけ蕎麦があったのでご飯には手をつけず引き上げた。

　部屋に戻ってジャックダニエルのお湯割りは余計だったかそのまま寝込んでいた。階段上がってきた宿の若い女性に夢が覚めて、その延長でどっから来たのと言ってしまった。直ぐ気がついて酔っ払っていたのでとあやまった。ついでに朝早いので勘定もしてもらった。そのまま汚れた浴衣は脱いで布団に。
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※ニコンデジカメD750、ズーム24～120㍉、70~300㍉。キャノンG7X使用。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(令和7年5月19日記録完）