※令和初の立春でしたが中国武漢で発生した新型コロナウィルスは先が見えない勢いで世界中に感染が広まっているようです。
横浜港に停泊している豪華客船でも感染が少なからず発生し、もう2週間はそのまま下船出来ずとは天国から地獄のようなダイヤモンド・プリンセス号の旅となりにけり。
(2018年4月横浜港でのダイヤモンドプリンセス号→)
今月の表紙写真は 昨年の湯河原幕山公園の梅まつりでの一コマです。朝早く幕山越えて梅公園に降りての観梅でした。曽我梅林と違って背後に幕山があり梅もピンクがあるから映えます。幕山から海は見えますが富士山が見えないのが残念なところです。干支のネズミを色々添えてます。
今月の本は 
ここ数年狛犬に凝り出しまして山へ行かないときは時折神社などを訪ねて狛犬を愛でています。それにサイトを調べていく内にこの上杉千郷氏の「日本全国獅子・狛犬ものがたり」に出合いました。ジュンク堂で手配して、1998年5月初版発行で2007年7月初版第4刷発行のを2019年12月28日に購入しています。
丁度この本の出た頃は狛犬ブームだったのか2000年過ぎて、狛研とか愛好家クラブが各地にできて広まったようです。この著作者は大正12年生まれ、2010年6月87歳で他界されています。岐阜飛騨の神社社家19代目として生まれて、事務官なども勤めた後神社関係の要職を歴任されています。狛犬博物館を設立したり、狛犬館も作ったり狛犬研究の第１人者と。狛犬好きには落語家の三遊亭円丈氏と共に知らない人はいない程の有名人物のようです。
※最近撮った狛犬色々です
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| 華麗な唐獅子風の狛犬・代々木八幡宮 (2019.6/18) | |
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| 香取神宮楼門にある木彫神殿狛犬（戦後駐屯地から移設とか）(2020.1/21） | |
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| 成田山・火消しが奉納の豪勢な狛犬(1850年9月建立) （2020.1/21) | |
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| 江ノ島神社朱の鳥居前の狛犬面白し(1865年の江戸狛犬) （2020.1/14） | |
この獅子狛犬ものがたりの重厚な内容に挿入された写真などはその立場もあったのでしょうが、獅子狛犬の歴史、研究書としても抜群の。「ものがたり」という題名は軽い感じがします。オリエント文明からインドの仏教なども交えてシルクロードを通じて黄河文明の中国に、獅子から狛犬に発展していく過程などは面白く、あのエジプトのツタンカーメンへも思いが馳せますし、身近にある狛犬に思いがつのります。
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| 横浜杉山神社の狛ネズミ | そこに岡崎型狛犬も(2020.1/10) |
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| 百蔵山和田美術館に亀の狛が | 同じく岡崎型狛犬も（2020.1/30) |
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| 宗我神社狛犬(昭和15年)と稲荷神社の狛狐(大正8年9月) (2020.2/2) | |
残念なのは石工の想いが狛犬に花を咲かせる時代は去ったようです。大量生産のなるべく安くと岡崎型狛犬がはびこってしまったようですが、これもこの本など知ってからの目が肥えてと。狛犬好きはとっくに無視している現在の岡崎型狛犬ですが。
山と渓谷2月号 
今月号は結構面白く楽しめました。表紙写真は定番の奥穂高岳厳冬、内田修氏の。巻頭グラフもその特集と楽しめました。単独行へのすすめのような特集は今更ですが、役所などは一人で行くなと騒いでいます。
ひなびた温泉特集も面白く、そのうちの何カ所かは山旅して実際楽しんだことがありましたので懐かしく。でもそのひなびた温泉も時代と共に変遷しています。
素晴らしき冬山山行の記録が、あの中島健郎、成田賢二氏ら3人が尾瀬の鳩待峠から至仏山越えて平ヶ岳へ、人知れず厳冬の越後山塊を三国ダムへ8日間冬山の旅が。
壮絶も羨ましき記録。何百万もかかるヒマラヤに行かずとも面白き厳冬の山旅は発想次第で結構ありますよと。
新年号から始まった井ノ部氏の「山ありて人あり 平成の三十一年」も毎号楽しみになってきました。小生の山の思い出や当時の記録など交えて追憶するような楽しさで引き込まれています。
昨秋他界された白籏史郎さんの追悼特集も巻末にでしたが、
蝶ヶ岳ヒュッテオーナーの中村圭子さん(56)も他界と暮れに、その追悼が山小屋仲間から添えられていました。
山辰№29新年号 今回は季刊号なのでそのまま挿入しただけです。
今月の酒は 「萬歳樂」、石川県の酒。純米初しぼり、生酒で精米歩合70％と。酒米は石川門。限定品でクイーンズで購入は1本だけでした。
すっきりしたきれいな味わいの辛口酒、雑味が少なく軽快な酸味が特徴と宣伝。冷やしての一杯はおいしき、何かしら味わいがあり日替わりで一杯ずつと。値段の割にはお得だったような。
ニッポン放送・垣花正のあなたハッピー聴きながら。
天気晴れ、気温18.8℃、湿度43%。
令和2年2月5日AM 湘南山辰