※北国に寒気が降りて大雪山などには雪の予報も、富士山はまだでしょうか。
今月の表紙写真は 昨年秋の尾瀬ヶ原の写真ですが、天気良く大気が澄んでいると紅葉も映えます。その前日の会津駒ヶ岳は生憎でしたが帰りに尾瀬ヶ原抜けて鳩待峠へは絶好の山歩きになりました。キノコ狩りから紅葉狩りと楽しめました。
今月の本は いつも聞いているニッポン放送の「あなたとハッピー」で紹介された「紙の動物園」を。
文庫本で読みづらくも松本清張のような社会派のＳＦ短編集で結構深刻なテーマに没頭。還暦過ぎた人が今さら読むような本ではないですが、たまにはと。
著者は1976年中国生まれ、ケン・リュウ。11歳の頃家族と共に米国に移住、ハーバード大学出てマイクロソフトにも勤めたことがあるとか。ソフトウェアの開発や弁護士なども経験と多才。
※収録の15作品全部はまだですがその短編の中から幾つか
「紙の動物園」は悲しい物語、薄幸の中国人母親が最後の折り紙に２世息子へ託した話には涙が止まりませんでした。
「もののあはれ」は地球を脱出するＳＦ、鹿児島も舞台と日本人が主役。（やがて死ぬけしきは見えず蝉の声）などと芭蕉の俳句も挿入されて面白し。
「文字占い師」は漢字からその人の運命を占うと最初は面白くも最後まで読んで深い闇に押し込まれたような重い気分がしばらくとれずでした。今の中国と台湾問題、ベトナム戦争の頃や朝鮮戦争も下地と。
中国でも翻訳されて人気があるとか、でもいくつかは体制に反するから訳されないのは当然ですが。日本も結構舞台に、同じ漢字文化で気持ちも理解出来るのでしょう。
＜編･訳者は古沢嘉通、早川書房＞
山渓10月号 紅葉の季節にやはり力をかけているようです。山も一番良い季節です。
日本アルプスの紅葉名勝地特集。この３連休はどこも混雑でしょう。涸沢の紅葉を楽しみたいと思いますがその行き来の交通機関を考えるだけでも足が向きません。
週末休日以外で天気に恵まれれば紅葉愛でにと晩秋の１１月下旬までは足繁く山へと思っています。
酒は バーボンのジンビーム、デビルズカットと少々値の張るやつを。山にはジャックダニエル、バーボンではありませんが長年山で愛好しています。ジンビームの安いポケットサイズは時折山に持っていきますがやはり今一つ。この高い方のはうまいですがそうは買えません。
今夜は中秋の名月ですが、天気が今一つです。どこぞの山で酒飲みながら味わいたいものですが、明日は山を予定していますのでわが家で刺身つまみながら月見酒と。
ニッポン放送・あなたとハッピー聴きながら。森永タクローゲスト。
天気曇り、気温26.9℃、湿度53%。
平成29年10月4日AM 湘南山辰