№6　実家から霧島韓国岳日帰り　　　　　　　＜ｐ１＞　

（韓国岳望む）	(大浪池と韓国岳)

　母とのいさかいも少々あったが山へとカメラセットだけの軽荷で。実家から高須駅へ。情緒豊かなローカルの志布志線、そのジーゼルに乗って国分まで。空は曇ってパッとしなかったが晴れると予想して。

　国分からバスだったが定刻のが遅れていたのをパスされたと勘違いして離れていた間に行ってしまった。結局次のバスになって１時間半遅れのに。天気が良くなり車窓の景も楽しき。 小学校以来のえびの高原だった。 連休中の一日とあって人は多かった。登山者は大学の山岳部のようなグループが。

　売店で食事済まし、おにぎりも購入して出発。硫黄の吹き出す岳でシャッター音も心地良く写真を撮りまくる。音を立てて噴き上がる白煙に別世界のよう。その傍らを韓国岳へ。

　普通の格好に運動靴なので山登りという感じはしなかったが1700㍍の標高に石ザレの坂道でいい汗をかいた。

(韓国岳硫黄山煙吐く)

（硫黄山から韓国岳へ）

　良い気分でいれば高校生の団体さんが下ってくるのにぶつかる。煩いのに閉口する。あのバスが遅れた分だけ山頂で会わずに済んだのだったが。 韓国岳山頂は広いカルデラをなしていて頂上のような感じはしなかった。 高千穂の峰は尖って良い感じ。時間がありちゃんとした格好だったら縦走もしたかったが。

　外人の家族連れが賑やかにハイキングしていた。その一人が日本語がうまく一時楽しく。大浪の池は眼下にさざ波を光らせてひっそり。

　運動靴では嫌になる下り道、それでも静かになり鼻歌交じりで。 帰りのバスが気になりゆっくりできなかった。　

(韓国岳雲わく)	(光る大浪池)

　途中二人に出会っただけ、大浪の池の外輪をぶらぶらり。斜光に輝く湖面はそのさざ波が光りの虫のようで素晴らしかった。 ああ時間が無いのが残念。登る前に買ったおにぎりで昼食タイムが唯一のいい時間。

　静かな五月晴れの中昼寝時間も欲しきと。 ジェット機雲が大空に流れ、この大浪の池を去りがたき。 どこかに宿を取ればもう少し楽しめたがその判断をするぎりぎりの時間だった。
　　　　　　　　　　　　　　　（麓から高千穂峰→）

　後ろ髪を引かれる思いで帰る事に決め駆け下った。うまくバスに間に合い黄昏迫る中を車窓眺めつつ。やっぱし田舎は良い。緑も生き生きしているし、車は少ないので煩くないしと。

　バスから志布志線ジーゼルへもうまく乗り継ぎ出来て窓を開けて景色を楽しむ。夕簿の桜島が素敵だった。充実した山行き、やはり出かけるべきものだった。

（大隅線ジーゼルが田舎の高須トンネルを）		（トンネルの右側は高須海岸）

　　　　　　　　　　　＜ｐ１へ＞　　　　　　　　　　　　(平成28年4月17日完)