追憶の山 池口岳&古道小川路峠春の旅(1994年4月)

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※南アルプスの深南部池口岳へ春の旅、追憶の小川路峠越えと。(1994.4/16~4/19)

 南アルプス南部の未知の山を求めて池口岳へ。奥深く静かで地味な池口岳は山好きな200名山などをめざす人には目標の山でもあります。その時も他に登山者一人だけ。

 我が想う岳人松涛明、北鎌尾根で友と帰らぬ人となりその遺書風雪のビバーグは余りにも有名です。 池口岳山頂 いつひもといても涙なしには読めません。その中に春の遠山入りがあります。まだ交通不便な昭和15年、遙かな南アルプスへと古道を辿った山記録ですが。 その中の小川路峠を逆コースから越えました。
 20年前でもほとんど廃道になっていました。苦労して飯田へ抜けた想い出です。
 (←森に古い標識があるだけの質素な池口岳山頂)
 あの遠山の老夫婦はもう鬼籍に入ったのでしょうか。小川路峠の地蔵様を訪ねる人はいるのでしょうか。
 天気かんばしくなく苦労しましたが心に残る重厚な山旅の一つです。
                       2014.3/21  AM 湘南山辰