№16 戸隠山夜行日帰り　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜ｐ１＞

……山手帳から、長野駅から帰京の特急あさま号にて記録 17:00……
どんより曇った信濃へ向かうほど雲は低く垂れ込め実りの秋近しも稲穂の黄もさえない。岩菅山に続いて今年2回目の長野、今回は夜行日帰り。

……戸倉を過ぎた。この辺は狭い、稲田も空き地にちょこっとあるくらい。モノクロームの世界をひた走る……

　これも旅。谷川岳へ泊まりでのが駄目になり急いで変更して夜行での戸隠山に。何度も乗っている信越線、その唯一の夜行急行「妙高」指定席は当たり前の。酔っ払いは相変わらずで、上司と部下でゴルフに行く二人が近くに。よく寝たがやはり夜行で睡眠は今一つ。薄明るくなった長野駅に着いてバス待ちに一眠りしようと思うも時計を電車に忘れて大失敗。

	(← 戸隠奥社随神門おごそかな)　 (←↑ 樹齢数百年の杉並木を抜けて)
(戸隠奥社)	(生憎霧に包まれて)
(霧の戸隠山稜線)	(山頂で)

　バス始発まで落ち着かなかった。バスは数人だけ乗せて出発。土地の人も少なし、山客も1人だけ。生憎の曇り空、戸隠神社、中社は良かった。奥社への杉並木道も良かった。神社には意外に人がいたが山へ向かうのは1人だけだった。少々緊張する登行、蟻の塔渡りなど無事縦走。霧に煙る山稜、たった1人の彷徨。リンドウやトリカブトなど秋の花が慰め。展望はまるっきし駄目でただ辿るだけ、野鳥が時折声をかけてくれたが。何だか今一つ中途半端な山行だった。

(稜線の一角で昼餉、ラーメンで)
(霧に煙って)	(不動避難小屋)
(不動滝)	(戸隠牧場から戸隠山は雲の中)

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※ネガの状態に天気悪くて枚数も少なく記録も中途半端、それでも30数年前の追憶として。　　　　　　　　　
※ニコンＦE使用、ネガからスキャン　　　　　　　　　　　　　(令和5年9月17日作成記録完)