№3　塔ノ岳越え丹沢山へ秋ハイク　

　初めての単独登山で心配だったが無事終えた。
山まで近いこともあり平塚を昼過ぎに出て登り始めたのが１３時過ぎ。渋沢で幾分か戸惑ったが親切な人に大倉まで乗せてもらい助かった。 いつもより登山者は多くうんざりする。世間の騒々しさから逃れてきているのにこれではしょうがない。

　山小屋に１７時前に着いたがすごい混雑、詰め込まれるだけ詰め込まれた。ジャコニ流星群見物で登山者でない連中も来ているので正月並みの混み具合だそうだ。 一つの布団に３人であった。初めての経験で気分悪し。ところで花立から一人の女性が後ろからずーっと着いてきていたので受け付けの時に声をかけたら嫌な顔をされたこともあり益々悪し。

　山小屋の食事を始めて食べたが値段が高いのは仕方なくも腹が減っていたのでうまかった。カレーライスだった。前に友と同じように登った時のにぎりめしのうまかったことを思い出した。 人は多いが一人も話す相手はいなく寂しき思いも。

　ジャコニ流星群見るまでまだ時間があり、仮眠を取ったがぎっしり詰められて身動きできず。暑さと不快感で飛び出したいくらいだった。それでもいくらか眠ったようだ。 ２３時頃人の騒ぎで起きた。流星群は期待はずれ、１時間も寒いところで粘ったが１０個くらいの流れ星。それが流星群だったか定かではない。小屋に戻って今度はよく眠れた。　　 ＜ｐ１へ＞

　朝気持ち良く起き上がった。小屋を出ると富士山が神秘的な姿を現していた。早速朝食と先ず水組に下まで降りて行く。この上り下りで一汗かいた。 大勢の中一人黙々とパンなどで朝食を済ます。腹ごしらえをして丹沢山へ向かった。

　曇っていて幾分ガスもかかっていた。途中山小屋で知り合った女性二人に追いついた。 小１時間で丹沢山に着く。塔ヶ岳と違いひっそり、景色もあまりよくなかった。子鹿がのこのこ出てきた。早速写真に撮るも人慣れしていた。少し休んで宮ヶ瀬へと下る。

　 途中で勘違いして塩水橋の方へ下ってしまった。二人に会っただけでほとんど一人きり。直ぐ工事現場、その騒音が煩かったが。川べりで一服つけて杉林の中を一人寂しくとぼとぼと。 ほどなく林道に出た。幾分気持ちも明るくなり鼻歌歌いながらぶらぶら。山の楽しさが出てきた。川べりで昼食にする。 川のせせらぎや小鳥の囀りだけの世界、世間の騒々しさからしばし離れまったく一人きりの世界で昼食と。

　自分の性格に合っているか、いつまでもこの雰囲気、この心地良き一時を。 この良き時間が山を好きにする。一人の山登りもたまには良いもんだと。腹ごしらえしてまた歩き出す。林道の一本道、とにかく長い、飽きるほど長い。渓谷美に幾分救われていた。

　随分歩いてようやく人家が見えてきた。宮ヶ瀬の馬場だった。疲れた。バスは直ぐ来て厚木へと。乗り継いでの平塚、バスに揺られている間に疲れはとれた。帰宅後近所の子供たちとしばし遊んだ。 　　　　　＜トップへ＞