№６　丹沢塔ノ岳冬ハイク　

(大倉尾根途中から富士)	(雪降りしきる尊仏山荘)

　予定通り４時に起き上がり山へと、準備はしていたので朝食後５時には家を出た。
まだ真っ暗、28日月が見えるも雲があるような。辻堂でガソリンを入れたが152円にはびっくり、20ﾘｯﾀｰだけ補給。

　大倉の手前のコンビニは店終いではなかったが今回は寄る予定なし、大倉の駐車場へと６時過ぎ。駐車場も無人化料金システムに、 あのじいさんかおばあさんが声をかけてきたのだったが寂しくなった。日の出前も生憎東には雲がはっていた。４～５台の車が、 後からも２～３台と人気の山である。冬装備にして出発、三脚は置いていく。

　この大倉尾根から塔ノ岳へ雪が来た頃体力テスト兼ねて毎年登っている。昨年は県民の森の駐車場に停めて二俣から小草平と少々楽をしたが。 朝早いのでハイカーは少なく大倉高原山の家まで一人旅、林の中に雄鹿を見たりカケスが騒ぐのを聞いたりしつつ。 冬枯れの道は見通しがきいて良い。(←小丸から下る尾根)

　金時山が見えたと思ったら地鳴りも聞こえてきた。もう戦争ごっこを始めていた。山の家まで一汗、 いつものように上半身脱いで汗を拭きながら相州の展望を楽しむ。 引いてある水の音と小鳥が近くの梢で囁くだけの静かさ、ひんやりした大気も気分良し。水を補給して慣れ親しんだコースを所々ある小屋を目安に登り行く。 　（まだ健在の大倉高原山の家→）

　変わりなしの駒止小屋過ぎた辺りからハイカーが追い着いて追い越されて行く。 富士山（冒頭写真）はまだ見えていたが堀山ノ家辺りでは雲に隠れゆかん。 やはり冬将軍の到来で雲が覆ってきていた。後から来る若者には直ぐ先へと道を譲り、年配のおばさんらにはと思っても彼女らも強しその後を何とか。

　展望が利き始める花立の登りはいつも息が上がり足に来るところだが休む度に眺める景色がすっかり雲に覆われ色あせてしまった。 ただ一歩一歩上をめざすだけだった。花立山荘では祠に拝礼しただけそのまま登って行く。雪道となっていたので皆さんここで軽アイゼンを着けていた。 我が輩はいつものことでアイゼン付ける手間より先へとこなして行く。

（人慣れた若い雄鹿）	（雪煙る塔ノ岳山頂、展望なし）

　見慣れた雄鹿が雪の笹原でむしゃむしゃ、親子鹿もいた。人慣れしているのもおかし。 所々滑る雪道に気を使いつつ何とか足を持たせて堀山辺りから前後していた年配の女性らと塔ノ岳の山頂に立った。雪が降りしきっていた。 皆さんこの雪に山荘に逃げ込むかそそくさに下山であった。山頂尊仏に頭を下げて直ぐ引き返す。

　昼餉のことを考えながら下って行く。平日だがハイカーは絶え間なしの人気の山であった。 花立山荘まで下り、端っこのベンチに陣取って雪降りしきる中での昼餉。盛んに上り下りするハイカーに目をやりながらおでんにチキンラーメンと定番の。 年配の男性らが近くにやって来て同じく昼をで話も弾んだ。皆さん天気予報ははずれたと嘆いていた。 雪は本降りも冬山の想いがあった。（←雪降る花立山荘前で）

　満足して帰り支度をする頃に雪は止み稜線に青空が覗き始めた。もう少しで富士も見えてくるかなとの期待もまたすぐ雲に覆われてしまった。 ヒガラが梢で鳴いてくれたがまだ地鳴き。

（振り返れば青空が）	（雪がやんだ花立を下る）

　まだまだやって来るハイカーと挨拶しつつ下り行き堀山ノ家手前の雑木林で一眠り。

　 幾分静かになった大倉尾根を満足して下った。膝に来ないようゆっくりと歩いて大倉バス停に１５時前着。 見返すと表尾根は晴れ上がっていた。三ノ塔辺りに浮き雲もただよい素敵な青空が広がるのも３週前の鍋割山と同じだった。 幾分心残りも。

　車に戻り着替えを済まして帰藤へと。秦野から平塚へ、R134といつものコースで１６時４０分帰着。 晴れ上がった夕空に富士山から丹沢ときれいに望見されたのは遅し。　　　　　　　 ＜ｐ１へ＞