№5 浜石岳春ハイク　　　　　　　　　　　　　　　　　　<p1>

　眠くて体調今一つも予定通り出発。星が見えていたので気をよくして運転は慎重に。厚木から東名に入れば後は飛ばすだけ、足柄SAで休むのもいつもの通り。富士山が赤く焼けていた。すっきり見えるが空は今一つ霞んで晴れず。

 

 

　愛鷹山の裾で富士山が素敵な輝きを。止まれないのでちらり見ただけ。ナビに従い富士ICで降りた。

　国道一号線へ出て由比の町へ。海岸には大波が打ち寄せていた。迷うことなく浜石岳への林道へと上っていく。本当の山道、すれ違いも大変な坂道だった。雨上がりで枝が落ちていたりと上って来たのを後悔したがやっつけるだけ。
　何とか見覚えのある駐車場広場に出てほっとした。早速ウグイスが近くの木立で囀ってくれた。まだ周りに車はなく人静かであった。

　しばらくドライブ疲れを癒すべく中で新聞を。富士山が見えたがまだ雲があってすっきりしないのでゆっくりの出発となった。昔は由比の駅から歩いてきたのだがほとんど記憶はなくなっている。杉林一登りで野鳥が鳴きあう広場に出た。ウグイスの囀りが素敵だったので録音しようと思ったがトイレ済まし準備している間に少し離れた所へ飛んでいってしまった。ガラ類が他にも賑やかに囀っていた。

(浜石岳山頂にて)	(南アルプス見えるも霞んで)

　少し離れた展望台に上ったが富士は見えず駿河湾も霞んでモノクロ気味、先週の天城山が微かに見えて良しと。杉林をまた登り大回りするように浜石岳の広い山頂に立った。天気今一つで富士山もなんだか冴えず。笊ヶ岳の向こうに南アルプスの白銀もただ見えるだけ。天気良ければの山頂だった。空にはツバメが早々に飛び回っていたが。

　そのまま下るのも何だとテレビ塔の裏側から足を少し伸ばして林道へと出た。車２台が上がってきたがテレビ塔の管理人らのよう。空がようやく晴れてきて気分良し。そうして左手の沢筋から聞き慣れた一囀りが、ミソサザイだった。で、もう一度と耳をそばだてたがそれっきりは残念。もう春であった。

(由比へ下る途中の富士山)
(駿河の富士)	(駿河湾見ながら由比へ)

　駐車場に戻ると今やってきたばかりの車、ハイカーらが数人出発の準備中。こちとらは汗もかかなかったのでそのまま車に乗り込んで下る。結構な下り坂に心配したが対向車もなく時々停車しては富士見を。足下にはヒメオドリコソウが咲きあい、下り坂の向こうには駿河灘が光っていた。

(由比本陣跡に広重美術館が)

　空はすっかり晴れ上がり初夏のような陽気、このまま帰るのももったいないと由比町にある広重美術館に寄った。河原の無料駐車場に車を置いて歩いて数分の所の旧本陣跡とかにこじんまりしているが素敵な美術館へ。５百円は高かったが１時間弱鑑賞、広重の生い立ちやら東海道五十三次の想いを、新たに感動。天皇もご鑑賞と写真が。他に数人の生徒らがいただけ。薄暗い室内を出れば青空がまぶしかった。

(桜エビ天ぷらそばを)	(由比の町)

　門の傍の塀際水路の中の岩で亀が長閑に首をもたげていた。昼近し町、通りも静かな。傍らの海の見えるレストランに入る。まだ１１時、他に客無しや良し。広い縦長のレストラン、窓が四方に景を開いて、線路と国道を隔てて直ぐ海が広がり大波が打ち寄せる景がどどっと。名物の桜エビの天ぷら２枚とそばで。

　のんびり食事を済ませれば眠気も出て車に戻ってしばしまどろむ。それからと来た道を返すのも芸がないと由比の裏山越え、峠で富士が真正面にや良し。しばし富士見。それから狭い道を富士宮へと富士見ながら。街に近づくにしたがって混み出したが、富士の湧き水が出る池の素敵な神社で休憩、用足し。富士浅間神社だった。

(由比から峠を越えて)	（ＲＡＶ４で）
（富士宮山中の富士）	（ハナモモ満開）
（古刹の村山神社、富士ながむ）	（藤沢帰着は夕暮れ時 17:25）

　富士宮を抜ければ後は何度も通った裾野への国道を迷うことなく。浮雲が出ていたがまだ富士山はすっきり見えていた。３度目か、杉の大木鎮守森の村山神社で一服。十里木に出る頃には雲が覆いだした。御殿場から早帰りと東名に乗って、秦野中井ICで降りた。後は渋滞することなく藤沢には１６時半帰着。　　　　　　　　 ＜先頭へ＞

※オリンパスデジカメE-1、ズーム14㍉～54㍉使用。　　　　　　　　　　　＜令和4年３月９日記録完＞